ジェットストリーム

0.28mmジェットストリームEdgeに似合ったボールペン軸ランキング

世界最小のボール径を誇る0.28mmジェットストリームEdgeは、相当な個性のある替芯(リフィル)です。

その書き心地に関しては、下記記事で紹介しました。

高級ボールペンでジェットストリーム0.28mm
0.28mmのジェットストリーム・エッジを高級ボールペンで評価私が水性インク替芯をツイスト(回転)式ボールペンに装着テストしているうちに、業界最高の細さを誇る0.28mmジェットストリームEdgeが...

やはり0.28mmというボール径は、「そっと・やさしく」繊細に取り扱うのが理想的だと実感しました。

もちろん三菱鉛筆のジェットストリームEdgeボールペン軸も、”低重心・太軸” と工夫されて評判高いです。しかし私のような粗忽者は全く気にせずに、「鉛筆持ち(万年筆持ち)」をやってしまいます。

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今回はそんな私と同じような習慣が身に付いているアナタへ、私が実際に0.28mmジェットストリームEdge装着したボールペン軸5つを紹介させて頂きます。

(いずれも替芯のプラスチック部分を少々削らないと装着できません。その点はご注意下さい)

カルティエのロードスター

あらためてカルティエのロードスターを紹介します。

高級ボールペンで0.28mmジェットストリーム

… 三菱鉛筆のジェットストリームEdgeとは、完全に正反対の性格を持つボールペンです。重さは46gです。

ちなみにジェットストリームエッジは重さ14gです。軸径12mmで、全長は142mmです。サイズはロードスターの方が一回りほど大きいです。

ジェットストリームEdgeの超低重心の逆で、ロードスターは超高重心です。さすがに高級ボールペンの中でも、ここまで極端な筆記具はロードスターくらいです。

しかし先の記事通りで、0.28mmのジェットストリームEdge替芯での書き心地はVery Good!です。

その秘密は、”超高重心” に隠されています。

重さ46gの超高重心だと、鉛筆のように持ったらバランスが崩れます。知人の率直な意見でも、「持ちにくい」が多発しました。

しかし冒頭で「そっと・やさしく」と説明したように、ボールペンというのはボールにやさしい回転が望ましいです。それはつまり、紙面に対して直角が望ましいということです。

その点でロードスターはバランスを保つため、反射的にボールペンを紙面に直角近い角度で使いたくなるように人間を「矯正」してくれます。だから私のようなクセのある者には、恐ろしく使い心地の良いボールペンとなる訳です。

最初はロードスターのようなボールペンが存在することに驚きがありましたけど、実際に手に取ってみることにより、その長所が良く分かりました。

ただし残念ながら、このロードスターは万策尽きた時の “最終兵器” です。家宝と言っても過言ではありません。現在はシグノ307の0.38mmを装着しており、これを変えることは出来ません。

だから泣く泣く、ジェットストリームは一時的なテストだけの試用で終わっています。いずれ余裕が出来たら、予備という意味も兼ねて追加で一本購入しておきたいと狙っています。

モンブランのスターウォーカー

ロードスターでの試用が終わった替芯を装着したのは、このスターウォーカーのレッドゴールド・メタルです。重さ45gです。

0.28mmジェットストリームでモンブラン

スターウォーカーの場合は先頭部分が太くなっているように、重心が前寄りです。だからボールペンを使う時の角度は自由です。その意味では「そっと・やさしく」に沿った「やさしい」ボールペンではありません。

しかし流石に45gもあると、本来の30gの標準品よりはペン先の動きが細かくなります。したがってボールに急激な回転変化をかけないようになるので、「そっと」使うようになります。

わざわざ重さ45gのボールペンで、バリバリと筆記しようとする人はいませんよね?

だからこのスターウォーカーでも、0.28mmジェットストリームEdgeを快適に利用できています。

ただし残念ながら、モンブランのスターウォーカーのレッドゴールド・メタルは限定品です。したがって私同じように「そっと」ジェットストリーム・エッジ(0.28mm)を使おうと思ったら、スターウォーカーのアーバンスピードがオススメとなります。

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残念ながら私は所有していません(欲しい!)けど、44gなので「そっと」使うのに丁度良い重さです。

クロスのクラシックセンチュリー

クロスで0.28mmジェットストリームEdge

今度は細くて軽いボールペンです。ご存知の方も多い、クロスのクラシックセンチュリーです。

私だけかもしれませんけど、これだけ細いと力を入れて書く気持ちになれません。それで今まではノーマルなジェットストリームの0.38mmを装着していました。

(で、一昨日までは、SARASA水性インクの0.4mmブルーブラックを装着していました)

これもスターウォーカーと同じく、「そっと」ジェットストリームEdge(0.28mm)を使うアプローチになります。ジェットストリームには申し訳ないのですが、あまり性能の出ない50度近辺で使用しています。

それでもインク溜まりが何か所かで確認されるものの、文字が掠れることが無いのですから、本当に大したものです。ジェットストリームが登場した時も驚きましたけど、今回の0.28mmにも驚かされました。

なおクロスの使い心地は大変に良いのですけど、どうしてもペン先を “改造” する必要があります。それさえなければ、多くのユーザがジェットストリームを利用することでしょう。残念です。

(純正芯も素晴らしいですけど、ジェットストリームも素晴らしいです)

ダンヒルのサイドカー

映画「真夏の方程式」で、福山雅治の演じるガリレオ湯川学准教授が使っていたボールペンです。ダンヒルのロードスターに対して、こちらはサイドカーです。

重さ32gなので超ヘビー級とは呼べませんけど、このダンヒルのサイドカーも高重心です。

その高重心の持ちにくさから、カルティエのロードスターのようにボールペンを立てて使いやすいです。

高級ボールペンで0.28mmジェットストリーム・エッジ

まさに映画で湯川先生が握っていたのと、同じような角度です。

なおサイドカーはロードスターほどの重さもサイズもないので、「矯正」は期待できません。ただし逆に、その気になればファーバーカステルの伯爵コレクションのように、浅い筆記角度で使用することも出来ます。

湯川学ボールペンで0.28mmジェットストリーム

私にとっては、昨年最も活躍したボールペンとして評価できる一本です。

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なおガリレオ湯川学准教授(現在は教授)は、時間の経過に応じて使用ボールペンが変わっています。一本を大切に使う人のようですが、別に特定のボールペンへの拘りは持っていないようです。

したがって最新作の「沈黙のパレード」が映画化されることがあったら、別なボールペンを使っているかと思います。

(ガリレオシリーズではボールペンは毎回登場する小道具で、「沈黙のパレード」でもメモ取りに使っていました。いくら頭脳明晰な名探偵でも、普通は彼のようにメモを取りますよね)

カルティエのディアボロ

最後はカルティエのディアボロです。

カルティエで0.28mmジェットストリームEdge

このボールペンも、ロードスターやサイドカーと同じく高重心です。このために0.28mmというボール径にやさしい角度で使うように誘導されます。

このボールペンこそカルティエのブランドらしく、華やかで繊細であるような気がします。職場のマダムが使用なさっており、自宅でしか使えないのが残念です。

それでもディアボロの魅力に憑りつかれてしまったのか、せっせと替芯を作成しました。

0.28mmジェットストリームEdgeの加工

[カルティエ ディアボロの仕様]

  • 全長:約136mm (収納時)
  • 全長:約139mm (筆記時)
  • 胴軸径:約13mm
  • 最大径:約15mm (クリップ含む)
  • 重さ:約29g

重心が高重心であるという点を除けば、重さもサイズもバランスの取れた標準的ボールペンです。カボションカットされたブルーサファイアの大きさも品の良い大きさで、”ザ・高級ボールペン” と呼びたくなるような雰囲気があります。

(個人的にロードスターのブルーサファイアは、「これでもかっ!」というような大きさであるような気がしています。ハッキリ言って、”巨大” ですよね)

眺めて良し、持って良し、使って良し、と三拍子揃っています。モンブランと同じリシュモングループの筆記具にしては強度的な点でトラブルが何件か報告されていますが、カルティエだと思えば許せます。

ここで三菱鉛筆さんへの要望を述べておくと、ノーマルのジェットストリームのようにパーカー互換芯が製品化されれば、わざわざプラスチック芯を加工しなくても済みます。ぜひ0.28mmジェットストリームEdgeでも、登場を期待したいところです。

まとめ

以上が、0.28mmジェットストリームEdgeに似合ったボールペン軸ランキングのトップ5でした。

三菱鉛筆さんは驚かれたかもしれませんけど、0.28mmジェットストリームEdgeというのは特徴のある替芯です。これからもいろいろな試行錯誤が続くかと思います。

ともかくユーザとしてはジェットストリームEdgeの好調が続き、パーカー互換芯が登場してくれることを期待しています。

ただし消費インク量が少ないでしょうから、1本を使い切るのに相当な量を筆記することが出来るでしょうね。筆記具メーカーにとっては、悩ましいことかもしれません。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:四葉静